大原孝治氏の主語はいつもお客様とは

大原孝治氏は日本の実業家で、現在の株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス代表取締役社長兼CEOです。1993年に入社、第1号店の府中店のコーナー担当者を経て木更津店、市原店などの店長を務め、2005年に関連会社の代表取締役社長に就任しています。2014年に旧ドンキホーテホールディングス代表取締役社長を務め、現在に至ります。

大原孝治氏は、主語はいつもお客様として相手の目線に立って物事を考え、変化に素早く対応することを大切にしています。店舗が置かれた地域の住環境や駅前・繁華街の雰囲気などをみて顧客の要望をとらえ品揃えや価格を決めたり、他店で特売があれば赤字覚悟で値下げをするといったことを実践しています。これは、顧客の要望をとらえて顧客に損をさせないための考え方であり、「ギブアンドテイク」ではなく「テイクアンドギブ」の発想と言えるでしょう。また、大原孝治氏は、顧客の要望を最優先とするために個店主義の経営を徹底しています。一般的にリテールの業界では本店主導が主流ですが、仕入れやマーチャンダイジングから値付けなど、ほとんどすべての権限を各店舗に委譲する個店主義の経営を行い、地域の要望をより取り入れやすくしています。それまで本部所属で店舗に配属されていた従業員も店舗所属に転換しているという徹底ぶりです。本部主導だとスケールメリットを追いかけるあまりスモールメリットが軽んじられてしまう心配がありましたが、個店主義に移行することでスモールメリットに振り切った経営を実践しています。

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